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トップ中川まさはるの新・環境講座第3章 循環型社会をめざそう! > 4.循環型社会の形成 5.循環型社会を支える技術開発の推進
中川まさはるの新・環境講座
 
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4.廃棄物・リサイクルの現状

以上、廃棄物の処理に苦労している現状などをおわかりいただけたかと思いますが、これらの問題は、ものをたくさん作り・たくさん使い・たくさん捨てる、大量生産・大量消費・大量廃棄のいわゆる20世紀型の経済社会が生み出した問題です。私達は、20世紀型の大量生産・大量消費・大量廃棄社会から、限られた資源を循環させて有効に使う21世紀型の「循環型社会」へと転換しなければなりません。そのためには、皆さんを始めとする国民1人ひとりの取組が必要なのです。

まず大事なのは、ごみになるようなものを買わない、コンビニで買い物をするときにはレジ袋をもらわずにマイバックに入れて持ち帰るなど、ごみを「減らす」リデュース(Reduce)、次に、必要だから買ったものについては、使わなくなってもフリーマーケットに出して必要としている人に譲るなどできる限り「くり返し使う」リユース(Reuse)、そしてペットボトルやジュースの缶などそのままでは使うことができないものについては、捨てずに「もう一度資源にする」リサイクル(Recycle)。この3つは頭文字をとって「3R」といわれています。

国民一人ひとりが日常の生活でこの3Rに取り組み、循環型社会を作っていかなければなりません。

循環型社会の姿

国は、リサイクルを推進するため、容器包装リサイクル法、家電リサイクル法、建設リサイクル法、自動車リサイクル法、食品リサイクル法などを制定し、国、地方自治体は住民や関連の事業者等の協力を得て循環型社会の形成に努めています。

廃棄物の処理に伴う環境への負荷の低減に関しては、その一義的な責任を排出者が負わなければなりません。この排出者責任という考え方は、廃棄物・リサイクル対策の基本的な原則の一つです。

最近は、拡大生産者責任ということが言われるようになりました。これは生産者が、その生産した製品が使用され、廃棄された後においても、その製品の適切なリユース・リサイクルや処分に一定の責任を負うという考え方です。そうすることで、生産者に対して、廃棄されにくい、またはリユースやリサイクルがしやすい製品を開発・生産するようにインセンティブを与えようというものです。この考え方は今後一層重要になっていくと思われます。


5.循環型社会を支える技術開発の推進

循環型社会を作っていくためには、3Rに関する技術・システムをさらに開発・推進していく必要があります。

我が国には、すでに循環型社会を支える優れた技術がたくさんあります。

例えば、廃棄物の中間処理の技術として、ガス化溶融炉があります。高温完全燃焼によりダイオキシンの発生を抑え、焼却灰の溶融固化によって灰を無害化し、溶融スラグを有効利用します。

また、水銀対策として、使用済みの乾電池や蛍光管のリサイクル処理技術があります。

3Rを支える技術として、例えば、食品廃棄物のリサイクル技術があります。たい肥化や飼料化の技術、その他の燃料などに再資源化する技術が出来ています。

以上はほんの一例で、我が国は循環型社会を支えるための技術に関しては最先端を走っており、国内での普及と共に、これらの技術を国外に輸出して世界をリードしていくことが今後重要になってくるでしょう。

さらに、東日本大震災において津波により発生した膨大な量の廃棄物や放射性物質に汚染された廃棄物の安全な処理を進めるための技術開発も喫緊の課題です。

そして、循環型社会の構築と同時に安全・安心な国民生活を実現するため、今後は革新的な技術の開発とその成果の市場化に必要な施策を一体的に推進していくことが必要となります。

江戸時代と循環型社会
  江戸時代は、米の生産力が政治力の中心となっていたため、幕府や各藩は、新田開発や米の生産能力の向上を重要な施策の一つとして推進していました。様々な経験の蓄積や技術の発達がみられましたが、農業の進展は、一方で、田畑の肥料をいかに確保するかという問題と表裏の関係にありました。この問題を解決した要因の一つとして、都市から大量に出るし尿や灰が、周辺の農村で肥料として有効活用されたことが挙げられます。江戸時代には、都市で出されたし尿や灰が有価で農家によって引き取られ、田畑の肥料として利活用され、そこで栽培された米や野菜が江戸の人々の食材に供されるという循環が成立していました。
100万人ともいわれる大都市であった江戸から発生する下肥は、江戸周辺の農家に運ばれて肥だめにためられました。肥だめは、発酵による熱の発生によってし尿の衛生的な利用を可能にし、良質な肥料として周辺の野菜栽培に活用されていました。
また、練馬大根や小松川周辺で生産された小松菜、また、滝野川牛蒡などの「江戸野菜」も、し尿の肥料としての有効活用による恩恵を受けた代表的な例と言えます。
私達現代人は昔に学べることが少なくないかもしれません。

(「平成20年版 図で見る環境循環型社会白書」より)
 
 
 

 
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