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ジェームス・T・モリス事務局長と |
来日した国連WFP(世界食糧計画)のジェームス・T・モリス事務局長が10月25日国会を訪れ、食糧援助問題に関心を持つ衆・参の国会議員と参議院議員会館会議室で意見交換しました。
WFPは国連唯一の食糧援助機関であり、かつ世界最大の人道援助機関です。飢餓と貧困の撲滅を使命として1963年から活動を始めています。2004年、WFPは80ヵ国において1億1,300万人に510万トンの食糧支援を実施しています。
世界には全ての人々が食べるのに十分な食糧があると言われています。それにもかかわらず、世界の全人口のおよそ7人に1人に相当する8億5,200万人が栄養不足や飢えに苦しんでいます。そのうちおよそ3億人が子どもたちです。飢えが原因で、5歳未満の子ども1万8,000人を含む2万5,000人が毎日命を落としています。
私は、飢餓救済に向けた国際社会の対応は急務であると考えています。
今回来日したジェームス・T・モリス氏は2004年4月に10代目のWFP事務局長に就任しています。
2007年7月、モリス氏はコフィ・アナン国連事務総長の特使として、いまなお深刻な食糧危機にある南アフリカの人道救済に関わりました。
2003年には、イラクの2,600万人への食糧支援を行い、WFP史上最大のオペレーションを率いました。
サハラ以南のアフリカ地域や北朝鮮における深刻な食糧不足によって、WFPの資金レベルは膨大に膨れ上がりました。
モリス事務局長はこうした援助の実態や10月8日に発生したパキスタン地震を受けての緊急援助活動の状況を説明し、日本に対して更なる支援を訴えていました。
日本政府はWFPの主要拠出国の一つで、2004年の日本政府からの拠出額は約1億3,600万米ドルと第3位となっています。
私はジェームス・T・モリス事務局長と、飢餓に苦しんでいる人々に確実に届く実効ある援助を実施するための基準やフォローアップのあり方などについて意見交換をしました。
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写真出典「World Food Programme Anual Report 2004」より |
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