1月18日、このほど来日したブラジルのジョセ・トマス・ノノー下院第一副議長とわが国の地球環境議員連盟(GLOBE Japan)所属の有志国会議員とで意見交換を行いました。
ノノー副議長は、1982年の下院議員初当選以降、主に、外交委員会、国防委員会等に所属、現在まで20年以上にわたり下院議員として精力的な活動を続け、昨年、下院第一副議長に就任しました。
同氏は、自らが主にサトウキビを栽培する農業経営者であることからも、地球温暖化問題やバイオマスの活用等に大きな関心を有しており、GLOBE Japanの各議員との意見交換は多岐にわたり中味の濃いものとなりました。
ノノー副議長の興味ある発言は次の通りです。
ブラジルは第11番目に発展している国で、今後インド、中国とともに伸びていくだろう。
しかし、発展する際には、環境汚染の問題を含む数々の問題に目を向けなければならない。ブラジルには、貧困な地域と豊かな地域との大きな格差が見られる。また、経済政策も環境を破壊しないものにしていかなければならない。 |
ブラジルは穀物と牛肉の世界一の輸出国であり、発展により過剰生産に加速がかかり、農地拡大のため森林を開拓することによって、1分間に1ヘクタールの森林が減少しているといわれている。 |
サトウキビはエタノールとして使うことができる。100%エタノールでも、ガソリンとエタノールのブレンドでも車の走行は可能である。
エタノールは環境の面ではCO2を排出しないという点で非常に優れている。事実、ブラジルの空はきれいになってきている。 |
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