3月5日、このほど来日したモンゴル国のサンジャースレン・オヨーン外務大臣、ソドブジャムツ・フレルバートル外務省アジア局長(前駐日大使)ら一行と自民党国際局所属の衆・参両院議員との意見交換会が東京都内のホテルで朝食をとりながら行われました。
オヨーン外務大臣は1964年ウランバートル市出身で44歳。ケンブリッジ大学大学院で博士号を取得。専攻は地質化学。オヨーン女史は1996年、英国民間企業に地質技師として就職しましたが、1998年に実兄のゾング議員がウランバートルの自宅で殺害されて、人生が一変しました。
ゾング氏は1980年代末のモンゴル民主化運動の若きリーダーとして活躍、カリスマ的存在となり、民主化以降は民主党国会議員として国政に参加、近い将来の首相候補と目されていました。ゾング氏の悲報はモンゴル国内に大きな衝撃を与えるとともに、国民は実妹がゾング氏の遺志を継ぐことを強く希望し、オヨーン女史も国民の声に応えて故兄の補欠選挙に出馬、当選を果たしました。
国会議員になったオヨーン女史は民主党への入党を拒み、兄の名(ゾング=勇気)を冠した「国民勇気党」を結成、党首となってモンゴルの旧弊に染まらない新しい政治勢力の確立に努めました。
オヨーン女史はエレガントな容姿とは対照的に、不正を許さない断固たる正義感を表に、汚職撲滅の急先鋒となって活躍、都市部のインテリ・青年層を中心に絶大な人気を集めています。
昨年11月にバヤル人民改革党党首が組閣した際に、外務大臣として入閣しました。
意見交換会では、モンゴルの経済・産業・貿易・財政・税制など幅広い分野に話題が及びましたが、オヨーン外務大臣の理路整然とした話し振りに感服しました。
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オヨーン・モンゴル外務大臣との意見交換会の様子(1) |
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オヨーン・モンゴル外務大臣との意見交換会の様子(2) |
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意見交換会を終えてオヨーン外務大臣と握手 |
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