6月28日と29日の2日間にわたり、地球環境国際議員連盟(GLOBE International)主催の「東京G8+5議員会合」が東京プリンスホテルの鳳凰の間で開かれました。
GLOBE InternationalはEU議会、米国議会、日本の国会議員有志が地球環境問題に関する立法者間の国際協力を推進するため、1989年に設立された国際議員連盟です。GLOBE Internationalでは、2006年以降、G8サミットに併せGLOBE International議員会合を開催してきています。
今年はG8の先進主要国のほか、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカからも国会議員が参加し、洞爺湖サミットで主要テーマとなる気候変動問題を中心に議論し、声明をまとめました。この声明は福田首相に提出し、洞爺湖サミットのとりまとめに反映させるよう求めました。
私はGLOBE Japanの幹事としてこの会合に出席し、各国の国会議員と議論したり、親交を深めました。
この「東京G8+5議員会合」の第1日目はGLOBE Internationalのエリオット・モーレー会長(英国労働党の国会議員、元英国環境・気候変動担当国務大臣)やGLOBE Japanの谷津義男会長(自民党衆議院議員、元農林水産大臣)の挨拶の後、福田首相が演説し、「地球温暖化は、世界全体で取り組まねばならない問題である一方で、その成功のためには、ライフスタイルの見直しも含めた一人一人の国民の行動が不可欠である。」などと訴えました。
続いて、トニー・ブレアー英国前首相と安倍晋三前首相の演説がありました。
その後は、テーマごとに専門家によるプレゼンテーションを混じえながら、各参加国の国会議員による講演と議員間での議論が続きました。
第2日目の6月29日の「気候変動と金融」と題するセッションでは、世界銀行のグラーム・ウィラー専務理事、アジア開発銀行の黒田東彦総裁の講演がありました。
その後は、前日と同様、テーマごとに各参加国の国会議員による講演と議員間での議論が続きました。
最後に、2日間にわたる会議の成果を「GLOBE東京G8+5議員会合声明」としてまとめ、閉会となりました。
この声明は「G8の指導者に提出する」と書かれており、G8+5の多くの国会議員の2日間にわたる熱心な議論の成果がG8サミットに反映されることを強く期待しているものであります。
この声明の中に「ほとんどの議員は、世界全体の温室効果ガスの排出量を2050年までに1990年レベルから少なくとも50%削減し、世界全体の温室効果ガスの排出量を今後10から15年のうちにピークアウトさせるためには、長期のビジョンを共有することが不可欠であることに同意する。」と書かれており、G8サミットでの合意を後押しすることになると思います。
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会場のメインテーブルの前で。 |
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会場の様子(1) |
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会場の様子(2) |
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GLOBE International のエリオット・モーレー会長と。 |
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ドイツの国会議員と。 |
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フランスの国会議員と。 |
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南アフリカの国会議員と。 |
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