私は11月10日、参議院環境委員会で、名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(略称COP10)の結果と政府より提出された生物多様性保全活動促進法案(通称里地里山法案)について松本環境大臣らに質問しました。
COP10においては、先進国の企業等が途上国から遺伝資源を取得し、それを利用して製品を作り販売し利益を上げた場合、途上国にどう利益配分するかのルールを作ることが大きな目標とされました。先進国と途上国の間で意見が分かれた難しい交渉を何とか条約案の形にまとめたことについては私も評価しています。
しかしながら、条約が実効性のあるものとなるためには多くの課題を残しており、私はその問題点を指摘しました。
又、里地里山法案についても法律を作るからには、実際に地域の特性に応じた生物多様性の保全活動が活発になり、深刻な危機に直面している生物多様性が改善されなければ意味がありません。その道筋について、私は環境大臣らに質問しましたが、この法案についても今後に多くの課題を残していることが明らかになりました。
さらに、ナショナル・トラスト活動によって取得される土地に対する不動産取得税、固定資産税が非課税となるかどうかについて、地方公共団体によって取扱いがまちまちになっているので、明文の規定で非課税とするよう要請しました。「環境省として努力する」旨の答弁がありました。
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参議院環境委員会の様子 |
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参議院環境委員会で質問する中川雅治 |
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