超党派の国会議員で構成する危機管理都市推進議員連盟(会長・石井一参議院議員)は、3月23日緊急総会を開き、福島第一原子力発電所の事故について、正確な情報を得るため、原子力の専門家である諸葛宗男東京大学公共政策大学院特任教授を招き、説明を聞いたうえで、諸葛特任教授と参加した議員との間で質疑応答、情報交換を行いました。
諸葛特任教授は、私の大学時代からの友人で、昭和45年に東京大学工学部原子力工学科を卒業後、鞄月ナに入社、原子力一筋に仕事をし、平成18年に東京大学公共政策大学院特任教授となった方です。
マスコミ報道の中には不安をあおるようなものもあり、正確に現状を把握したうえで今後の対策を立てることが求められています。
今回の事故について、最悪のケースに至った場合としてよくチェルノブイリ事故と比較されますが、チェルノブイリ事故の場合は、稼働中の事故で、しかも実質的に格納容器がなく、炉心に巨大火災の燃料となる黒鉛を使っていたこと等の説明がありました。
これに対し、福島第一原発の場合は、地震後、緊急炉心停止が適切に行われ、最悪の場合でもコントロール可能であるとの説明が具体的にありました。
今後の事故収束の見通し、廃炉にした場合の処理、地域及び周辺環境の正常化の道筋などについても説明があり、参加議員との間で熱心な質疑応答、情報交換が行われました。
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福島第一原子力発電所の事故について説明する諸葛東大特任教授(右) |
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諸葛東大特任教授の説明を聞く中川雅治(右の奥) |
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