このほどフランスのサルコジ大統領と共に来日したナタリー・コシウスコ=モリゼ環境大臣とベルナール・ビゴ原子力・代替エネルギー庁長官らを囲んで、超党派の国会議員8名との福島原発事故に関する情報交換会が、4月1日、在日フランス大使館で行われました。
自民党からは私と川口順子元外務大臣、河野太郎衆議院議員が参加しました。
ビゴ長官は「フランスは原子力の先進国であり、福島原発事故に関し、様々な知識や技術を提供できる」とし、現在、我が国関係者を悩ませている放射性物質を含んだ汚染水の処理について、「フランスには汚染物質と純粋な水とに分離する技術がある」「汚染水に人工の粘土を入れて放射性物質を吸着させることができる」などと語り、我が国から要請があれば協力すると述べました。
又、ビゴ長官は福島原発事故の原因などについてわかりやすく説明し、今後の見通しも述べ、その知見に驚かされました。
ビゴ長官が述べた「原子力エネルギーは私たちがその危険性を知っている間は危険ではない」という言葉が印象に残りました。
福島原発がいずれ廃炉になり解体されるまでには相当長い時間がかかりますが、世界の原子力の専門家の助言や協力をもっと求める必要があることを痛感しました。
コシウスコ=モリゼ大臣は、原子力安全担当でもあり、今回の福島原発事故を教訓に、原子力発電について国際的な共通の安全基準が必要であると主張し、G8で議論したいと述べました。
又、コシウスコ=モリゼ大臣は「フランスは日本の原子力発電に対し、設備面での協力、その後の様々な協力、医療面での協力、原発周辺地域の汚染の除去など広範囲にお手伝いできる」と述べました。
本日、フランス側からいただいた具体な協力の申し出について、早速自民党を通じ、政府、東電に伝え、その実現を目指してまいります。
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フランスのナタリー・コシウスコ=モリゼ環境大臣と |
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フランスのベルナール・ビゴ原子力・代替エネルギー庁長官と |
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