神社本庁は、第62回神宮式年遷宮の記念事業として、6月3日に「自然環境シンポジウム」を伊勢市の神宮会館で開催しました。
このシンポジウムは、「宗教的環境保全同盟」(ARC)との共催で、2日から4日にかけて同会館を主会場に開催した「神社本庁ARC伊勢会議」の一部として実施されたものです。
国債連合やARCに加盟する世界各国の宗教団体、環境保全活動に従事する国際機関の関係者や全国の神社関係者など約1000人が参加しました。
神社本庁の田中恆清総長、鷹司尚武伊勢神宮大宮司の挨拶に続き、私と鈴木英敬三重県知事が来賓を代表して挨拶しました。
私は平成19年にスウェーデンで開催されたARCの会議にも出席した経験があるので、その時の思い出話を交えながら、今回のシンポジウムの意義を強調しました。
シンポジウムでは、初めに、彬子女王殿下が特別講演をされ、自然に逆らわず、自然のなかで生きることの大切さを語られました。
続いて、高野山真言宗管長の松長有慶氏の特別講演があり、その後、伊勢神宮禰宜の小堀邦夫氏、東大教授のロバート・キャンベル氏、松長氏によるパネルディスカッションがありました。
このシンポジウムに参加して、私は日本人の自然観、価値観を見つめ直し、自然との共生を作り出すことの意義を真剣に考えるすばらしい機会をいただき、感謝いたしております。
シンポジウム終了後に開催された懇親会では、7年振りに再会したARC事務総長のマーティン・パーマー氏らと意見交換をすることが出来ました。
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自然環境シンポジウムの様子(演壇に立って挨拶をしているのが中川雅治) |
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シンポジウム終了後に開催された懇親会の様子(左から2人目が中川雅治) |
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