9月24日から29日まで、スイス・ジュネーブにおいて「水銀に関する水俣条約第1回締約国会議」(COP1)が開催されました。
私は、29日の閣僚級会合に出席し、「水俣病の経験を踏まえて国内外の対策を進めていく」旨の演説を行いました。
水俣条約のもとで、グローバルな水銀対策をしっかり実施していくことの決意を、参加者の皆様と共有できたという点で大変有意義な会合であったと考えております。
本締約国会議では、熊本県水俣市の胎児性水俣病患者の坂本しのぶさんが非政府組織(NGO)代表として演説をし、「水俣病は終っていない」と参加者に訴えました。
私は会場で坂本しのぶさんにお目にかかり、坂本さんから直接お話を伺うことができました。
坂本さんにおかれましては、ジュネーブまで足を運ばれ会議に貢献されたことについて、心から敬意を表したいと思います。坂本さんのお話をお聞きして、水俣病問題が長い時間を経過した現在もなお解決されていないことを改めて重く受け止めました。
今後、水俣病のような水銀による深刻な環境汚染と健康被害が世界のいかなる国や地域においても二度と繰り返されることがないよう、水俣条約のもとで、世界が一つになって水銀対策を推進していくために、我が国としては、リーダーシップを発揮していきたいと思います。
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日本国の環境大臣として演説する中川雅治 |
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閣僚級会合での中川雅治(左端) |
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